子供の運動能力を低下させないために。

近年では「子供の運動能力が低下している」という話をよく耳にすることがあります。今回は、運動能力低下による影響、その改善策についてご紹介したいと思います。

○運動能力低下の原因

まず原因として挙げられるのは、
・都市化等により、空き地などの自然的場所が減っている
・室内で遊べるおもちゃやゲーム機器、スマートフォンなどの普及
・室内遊びによる外遊びの時間や、一緒に遊ぶ子供の減少
などが運動能力の低下に繋がっています。しかし、環境の変化やゲーム機だけのせいではありません。最近では、公園での遊具撤去や球技などが禁止といったことも理由の一つです。また、生活が便利になりすぎて、体を動かす機会が少ないといった現代の生活環境が妨げにもなっています。

○体力低下による影響

運動能力の低下により、体力低下の恐れが出てきます。

・運動不足に伴い肥満の増加傾向
→肥満により、高血圧や高脂血症などの生活習慣病が危惧されています。また、将来の糖尿病や心臓病といった疾患にも罹りやすくなります。
・精神面
→体力の低下は、精神面の充実にも大きくかかわっており、意欲や気力といった面にも影響しています。
・ケガをしやすい
→危険な場面に遭遇しても、とっさに手をつくという動作ができず、転んだ時に顔や頭をぶつけてしまうといったケガの件数も増えています。
体力とは生きる力の重要な要素であり、また、体力低下は医療費など社会的なコストの増加にもつながる。

○体力を向上させる方法

・自分で歩かせる(子供の荷物は子供に持たせる)
・楽しく体力づくり(例えば散歩やハイキング、かけっこやボール遊びも効果的)
・体操教室やスポーツ教室に通う(共働き家庭が増えている現在、多くの親が子供との運動の時間を取れない)

○運動を好きにさせるポイント

まず、「身体を動かすことが好き」にならなければやる気が低下してしまいます。

◇小さな成功体験(運動嫌いの原因は「運動が出来ないからつまらない」が大きく占めています。小さな成功体験をたくさん積ませることで意欲が生まれ、チャレンジしようとする気持ちにつながります。)
◇走る・投げる以外の動きも(特定の項目のみではなく、いろいろな運動をさせてあげる)
◇体が小さい幼少期のうちがチャンス

○親としての対策も重要

子供に運動をさせることに目を向けがちですが、親として運動しやすい環境を整えてあげることも大切になります。

・基本的な体力づくりのためには食事と睡眠が大切
・運動の機会を取り入れる(例えば、体を動かす手伝いをさせるなど)

「体力づくりをさせなければ!」「みんな頑張ってるから頑張りなさい!」と神経質になってしまうと、お子様にとっては運動することそのものが苦痛になってしまいます。まずは、「運動って楽しい!」という気持ちを持たせてあげましょう。

運動能力

 

運動神経の向上や運動が苦手なお子様も一度、ご相談ください。